窮鼠はチーズの夢を見る

窮鼠(きゅうそ)は猫を噛む

私、この言葉を知ったのはマンガ本「サンクチュアリ」だったの。

「追い詰められたネズミは絶対敵わない猫にも立ち向かっていく」

サンクチュアリは20年以上も前に読んだマンガ本なんだけど。

表(政治家)と裏(やくざ)から日本を変えて行く友情モノ(すごくサクっと言うとこんな感じだけどすっごくテンション上がる作品です)

かなり前の作品だからエロ描写がちょっと暴力的なんだけど;;;

 

最近 窮鼠(きゅうそ)の文字をネットでよく見るようになった。

「窮鼠はチーズの夢を見る」

この言葉。

何気に見たら漫画本が映画化されるらしいとの事で。

そしてその主人公が関ジャニの大倉くんと成田凌くんと。

「あぁ、だからよくネットで見かけるのか、、、」

最近BLのドラマや漫画が多いけど

私、あまり興味がない。

いや、別に興味がない訳ではないけど 特にどうとかいう訳じゃなくて

面白かったら見るし、とりわけ好き!って事でもない。

二人が主演って事はBLっぽい作品なのかな?ぐらいに思ってた。

でも「窮鼠はチーズの夢を見る」このお題に興味をもった。

そしてコミックシーモアで配信されてたので読んでみた。

 

一読して 心が持って行かれた。

究極にやっかいで深い。

 

ダラダラ長いお話でもないので読みやすい。

「窮鼠はチーズの夢を見る」と「俎上(そじょう)の鯉は二度跳ねる」で完結。

これは、、何度も読むに当たって紙で読まなくちゃ。

そう思って「窮鼠はチーズの夢を見る オールインワンエディション」を購入。

何回読んだだろう。

私が購入したオールインワンエディション(これは2冊が1冊にまとめられたもの)と

リブートエディションの「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(性描写、言葉に修正が加えられたもの)が

今販売されている事を知った。

 

するとさ、修正前のモノが読みたくなるじゃない。

もぉね、

探して(定価より高かったけど)購入しました。

性描写は、修正が無い方が好きだな。。。。

でも言葉は修正後の方がすんなり入って来る。

(修正された言葉は ホ○→ゲイになってる箇所が多かった)

前置きはこれぐらいにして

ちょっと語ってもいいですか!?

ここは自分の場所なので 自分の好きな作品について

かなりの熱量で語るのでネタバレ気にせずガンガン書きます。

 

まず、漫画本の方。

ストーリーを簡単に説明すると

サラリーマン(既婚者)の恭一と7年ぶりに再会した後輩今ヶ瀬。

今ヶ瀬は興信所に勤めていて恭一の奥さんから浮気調査を依頼されていた。

恭一は相手に言い寄られると断れず流される性格なので

今まで色んな相手と不倫していて、その証拠を今ヶ瀬は掴んでいた。

そしてその記事を握りつぶす代わりに恭一にキスを要求。

それで夫婦の幸せが守れるなら安いもんだ、と恭一は要求に応じる。

(でも奥さんの方から離婚切り出されてアッサリ離婚するんだけど)

恭一はノンケ(男には興味がないの)なので

交渉だと割り切って今ヶ瀬のキス、挿入なしの身体の関係を持ってしまう。

そこで女性とは違う快楽を経験。

大学時代から今ヶ瀬がずっと恭一に思いを寄せていた事を知る。

 

その今ヶ瀬がメチャクチャ可愛いくてキュンキュンする。

始まりは脅迫じみた取引での関係とはいえ、

手に届かない存在だった恋焦がれた恭一に触れることができる。

自分の今までの思いを恭一に感じて欲しいと

とにかく尽くしまくる。

その強い流れ、心地よさに流されまくる恭一。

今ヶ瀬は恭一を一途にめちゃくちゃ愛していながら

自分が恭一の将来を食いつぶす存在だと

心の隅にいつも不安を抱えている。

いつか恭一は本当に好きな女性に出会う。

恭一の性格や行動を把握する事で(ストーカー的だけど笑)

それを察して自分は身を引くつもりだと今ヶ瀬は言う。

でもそう言いつつも

恭一に女の影がチラつくと嫉妬心で情緒不安定になる。

好きだから苦しい 好きだから辛い 

でも好きだから一緒にいるのが幸せ。

 

恭一は 今ヶ瀬と一緒に過ごすようになって

女性とは違う楽な暮らしも悪くない、と思いつつも

でも自分はゲイじゃない、

今ヶ瀬は自分を愛してくれているけど

自分は今ヶ瀬を愛しているのだろうか?

女性とは違う快感を与えてくれる存在。

自分の事を愛してくれる相手だからこんな気持ちになるのか。

自分のこの感情ははたして何なのかよくわからずにいた。

 

今ヶ瀬は恭一と居ると女性的でベタベタ絡んだり

恭一の言葉に照れて真っ赤になったり。

今ヶ瀬は恭一に対して 

100倍エロくなるし100倍嫉妬深くなると言ってるし笑

だからこそ恭一に女性がちらつくと

嫉妬でヒステリックになったかと思えば

急にサディスティックになったり。

その いっぱいいっぱいの所もすごくかわいい。

どんなに恭一をののしっても

「恭一の事が好きで好きでたまらない」が溢れている。

自分のありったけの愛を恭一に惜しみなく与え続けているのに

その恭一は流されっぱなし。

 

恭一は自我を押し通す事はない。

常に相手に合わせて流される。

相手がダメと言えば引き下がるし

今まで付き合ってきた女性からも

別れようと切り出され別れてきた。

相手の気持ちを優先するのが優しさだと思って生きて来た。

だから拒まれた事がない。

相手に踏み込んだ事がないから。

拒まれる事を今までの人生で

恭一はしたことがなかったんだろうな。

(恭一が今ヶ瀬と体を重ねる時「お願いです。どんなに俺がダメって言ってもやめないで・・・」と言った所めちゃくちゃキュンときたー。きっと恭一はダメって言うとやめそうだし笑 今ヶ瀬は本当に恭一の事をわかってるんだよね、、シミジミ)

今ヶ瀬が 嫉妬や不安から

「あなたじゃダメだ。」と恭一に言い放った時

引きとめる事もしなかった。

今ヶ瀬がどんな気持ちでその言葉を放ったか考え及ばない。

自分は今ヶ瀬から欲しい言葉をたくさんもらってるくせにー。

ヒドイよー。恭一。

今ヶ瀬が元カレと居る所を嫉妬した恭一が

「下心なしで昔の相手に会うヤツなんていないだろ。別に俺にはカンケーないし」

と言った時 

今ヶ瀬は「俺はアナタ以外の男になんか興味はないです。俺は貴方にしか感じない。」

そう言ってしっかりキッチリ恭一の嫉妬心を沈めてキスしたじゃないかー。

今ヶ瀬は恭一の嫉妬心を「言葉と行動」でしっかり受け止めてるのに。

 

恭一が夏生(元カノ)を選んで一度別れていた時に

偶然今ヶ瀬がタクシーに乗り込む所を見かけて

思わず一緒のタクシーに乗り込んだ恭一。

男に抱かれに行く、という今ヶ瀬に

「そいつと別れろ 今すぐここで」

と嫉妬してキレて言い放つ。

自分が夏生を選んで今ヶ瀬を振ったのに

忘れようと必死になっている今ヶ瀬を振り回すなんてヒドイ男ー。

自分の言葉で今ヶ瀬がどうなるのかを知ってるくせに(恭一のドSー)

 

でも恭一は自分からからは白黒つけない。

今ヶ瀬が あなたじゃダメだ、と言った時も

こんなに苦しんでいるなら別れた方が今ヶ瀬のためでもある

とか きれいごとばかり並べるし。

俺はお前じゃなきゃダメなんだ、ぐらいに言ってやれよー。←無理だろうけどw

どんな事があっても受け身、

今ヶ瀬が自分を愛していて それを返すだけ。

自分の愛も相手次第って

ホント、恭一ってヒドイ男だわ。。。←そこもひっくるめていい男なんだけどw

 

「心底惚れるって

その人だけが例外になってしまうって事」

今ヶ瀬にとって恭一だけは何事において例外だった。

だから恭一にとって自分もそうなりたいと強く思ってたんだろうな。

愛してるけど少しだけ距離をとるのは恭一に逃げ道を作るためで。

そこから恭一がいつか逃げるだろうと覚悟しながら

恭一から距離を詰めてくれるのをずっと待ってた。

窮鼠は恭一で猫は今ヶ瀬。

追い込まれたネズミ(恭一)は 

猫(今ヶ瀬)に噛みつく訳でなく

大好きなチーズの夢を見るのだよ。

あぁ、、深い。。

でも相当やっかいだ笑

 

それって愛だよ。 

気付けよ恭一。

何度突っ込んだことか。

 

でさ、今ヶ瀬、よく見てる、よく感じてる!と思ったが

恭一の流されまくって 誰にでも優しく紳士的で

当たり障りない性格の中にあって 隠れて見えない雄の部分。

ホント、チラっと見える恭一のS的な部分にキュンとくる。

「来な」と差し伸べた手や

「思い知れよ・・・!」と乱暴に抱くシーン。

恭一はその本質(本能)の部分は普段見せないもの。

そりゃ今ヶ瀬がメロメロになる訳だよ~~。

 

最後の最後まで抗う恭一。

今ヶ瀬の事を愛してる、離したくない、

そんな気持ちに気づいたくせに

素直じゃない、、、。

でも

万策尽きて帰ろうと出て行こうとした今ヶ瀬を引きとめたのは進歩だ!

抵抗した今ヶ瀬を殴ってキスしたのも進歩だ!

恭一が雄としての自分を抑えきれず感情のままに抱くのは

今ヶ瀬が大好きな燃えるシチュエーションだ!←テンション上がったw

 

そして何よりも

今ヶ瀬が恭一に「彼女と 別れてください。。。」

と言った時 グっときちゃった。

その言葉、今ヶ瀬はずっと言えなかったんだよね。。。

自分はそんな事言える立場じゃない

言ったら恭一を苦しめる。

女性と付き合う恭一に嫉妬しながら

今までずっと言えなかった言葉。

その言葉を恭一に言う事がどんなに怖かったか。

ああ。。。もぉ、、、今ヶ瀬かわいいよぉ。。。

と ウルウルしちゃった。

 

 

あ、すみません。読んでない人にとっては

1人で語って興奮してる痛いヤツですね、、、;;;

 

俎上(そじょう)の鯉は二度跳ねる

これも、お題がすっごくいい!

窮鼠(きゅうそ)猫を噛む

俎上(そじょう)の鯉

普通なら緊迫感がある絵が思い浮かぶんだけど。

チーズの夢をみる と 二度跳ねる 

恭一と今ヶ瀬の二人の愛情の様子がわかるというか。

すごい素敵なネーミング♪秀逸!!

 

俎上(また板)の鯉は

釣り上げられて まな板にのせられて料理される寸前。

まな板の鯉は観念して抵抗はしない。

それが二度跳ねる。だよ。

抗ってみた。

一度じゃなく二度も。

今まで自由に流され泳いできた人生、

でもここはもう俎上の上。

そのまま食べれる事もありだけど

二度抗ってみた。

だから気づけた。

きっと猫(今ヶ瀬)が尻尾をふりながら持ってくんだろうな~。

流れに身を任せた幸せ じゃなく

抗った上で手にした幸せがあるんだな、、♪ 

 

あー、なんだっけ。

まだ言い足りない。

このお話は体の関係なくしては語れない。

原作をアホみたいに読み込んでハマったから

映画ってどんなだろう?と思った。

しかも主演はジャニーズの大倉くん。

私、恭一が大倉くんは何となくありかなー、と思たけど

正直、成田くんの今ヶ瀬はちょっとイメージ違うな、と思った。

私の中で今ヶ瀬は横浜流星くんかなぁ。。。

前髪サラっとしてて、シャープで綺麗な顔立ちで

時々冷たく鋭い目つきをする今ヶ瀬のイメージにピッタリ。

私たちはどうかしている の あの冷たい顔がいい!

あ、私の個人的妄想は置いといて、、、

 

映画の「窮鼠はチーズの夢を見る」

公開初日に見て来ました。

コロナ禍の中での上映。

とてもありがたかったです。。。

入り口での検温、ソーシャルディスタンスを保って

前後左右の席が空いているので

とても贅沢に 映画の世界観を堪能できました。

大倉くんの恭一は とても恭一らしくて。

この作品は絡みのシーンなくして進めないので

どこまで映像で映し出されるのか興味本位で見ていたのですが。

大倉くん、すごく自然に頑張ってて。

役者として別の作品をみた記憶はないのですが

これからもっともっと色んな顔を見てみたい、と思いました。

成田くんの今ヶ瀬はヒステリックさやSっぽい所がなく

甘えん坊重視の今ヶ瀬くんで

ずっと愛してるビームを恭一に送っている甘えた視線が

それはそれでかわいかったです。

(私が好きな今ヶ瀬じゃないから消化不良だけど;;;)

漫画本で読むと 

今ヶ瀬や恭一のその時々の気持ちが

言葉で書かれているのでわかりやすいのですが

映画だと表情や目線、動きで表現(理解)しなくちゃいけないので

原作を見てない人に

気持ちの変化が伝わっているのかな。。。と

(この作品が好きなだけに)気になってしまいました。

だってさ、

絡みのシーンで 

今ヶ瀬が男役か恭一が男役かは

ストーリーとしてすごく重要な所じゃない?←原作読んでる人に同意を求めてる笑

それが映画では後半サラっと大倉くんが男役になってたりする。

その辺り映画では描写するのがむずかしいんだろうけど。 

映画は本当に言葉が少ない。音楽も少ない。

でも広がる世界観が静かで嫌いじゃなかったけど。

原作を読んでいる人なら

この時恭一はこんな心境だったよね、、とか 

今ヶ瀬は、、、とか深読みしちゃうんだけど。

原作で好きなシーンが映画ではなかったり。

詰め込み過ぎでエピソードが全部軽くなってしまっているので

二人の絆みたいなものが薄くなってしまう。

窮鼠はチーズの夢を見る だけで止めて置いたらよかったんじゃないかなぁ。。

映画の中に 俎上の鯉は二度跳ねる も 入れ込んでるから

落とし所はどこだろう、と思ったら

ラストが違った。

 

でも 映画は映画で すごく余韻の残る素敵な世界観でした。

映画ラストの恭一の表情がすごくステキ。

 

R15指定だし 大倉くんも成田くんも

ほぼ全裸での絡みだし 

ネットリしたキスシーンもあるし。

アイドル映画とは全然違うので

キラキラ系のBLだと思って見る人は見ない方がいいかもです。

流され侍の恭一(大倉くん)が

不倫相手の胸を触り、ほぼ裸で男相手に喘ぐのですし。。。

大倉くん、かっこいんだな、、、と好きになりました。

飄々とした恭一のクールで何を考えてるかわからないけど

優しい感じ、ピッタリだと思いました。

(レビュー見ると成田くんの評価が高いみたいだけど

確かにかわいいけど、あれは今ヶ瀬じゃないんだよなぁ、、、)

映画は好みがわかれるのかな、、と思いますが

でも私は原作と別物、と割り切ると嫌いじゃないですが。

 

オールインワンエディション(一番右側の画像)が発売されたのは

映画が決まった後よね?

原作本とちょっとタッチが違う。

11年ぶりに、リニュアル版として2冊を一冊にまとめたもので

大倉くんが主演、と言う事で若い子に配慮して

性描写を修正したらしいけど。

それと恭一(左側)と今ヶ瀬(右側)も

オールインワンエディションだと大倉くんと成田くんに寄せて書いたのかな、と思いました。

今ヶ瀬、シャープな顔立ちだけど

オールインワンエディションだとちょっと顔が丸くなってる。

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